アメリカ大学 の前に卒業式!

【アメリカ高校の卒業式】

2018年 6月 某日。NYは夏日が続くこの季節に、息子Rは無事に地元のF.L 高校を卒業しました。

私たち日本人( 移民)一家としても、Rの成長とともに 一つずつ経験して 今に至る、としみじみ思います。

この高校の卒業式ももちろん 初めてのこと。まだ大学の事がはっきりしていなかった2月頃から、卒業式の案内や卒業までの日程表が配られ、『皆さん、もう大学のことは決まってるのかな、、うちはいつになったら、はっきりするのかな、、』などと軽く( ひどく)落ち込んだりしておりました。

そして、そんな日々が続く事5ヶ月。とうとう高校最後の日を迎えたのです。(長かったぁ、、)

というのも、結局大学の最終決定となる最終ファイナンシャルパッケージが届いたのが、卒業近くの時期だったからです。



うむ、これだけ、こんな風に払うのね、と具体的に分かり、ようやく、

『RくんはこのO大学に行くのね』と思えたのでした。

高校の卒業式は、自宅から30分くらい北東へ進んだ、森の中にある、カラムーア?とかいうコンサート会場のような場所で 行われました。

『こんな所に、こんな会場があるのね、、』

20年 アメリカのウエストチェスターに住んでいても、知らない場所、知らないことばかりです。

夏はクラシックのコンサートなどが行われているのか、ステージの前にたくさんのパイプ椅子が並べてあり、日よけ?感の強い 白いテントがサーカスのように天井を作っていました。

息子Rは、学校からの資料と手順に沿って、白いガウンと帽子を購入し、当日それを持参して、会場で着替えるとのことでした。

会場まで家族で行き、Rは集合場所へ。私と旦那と娘のMは、会場に入りました。

娘のMは、同じ高校のバンドでフルートを演奏するので、その卒業式でも、バンド演奏のボランティアのため、そちらへ集合。

私と旦那は、会場の通路側のパイプ椅子に座り スタンバイ。キョロキョロと周りを見回すと、息子Rがキンダーの時から知っている子供のご両親たちもいて、懐かしい気持ちになりました。

というのも、子供たちが小さい時は、プレイデイトだ、誕生会だ、と何かと 親が会う機会がありましたが、大きくなるにつれ、もう何年も会っていないという状態が続いていたのでした。

すると、真後ろにダニエルとジョーイのお母さんたちが!『久しぶりね!元気?』『ご卒業おめでとう!』

久しぶりの会話というかご挨拶。の次に?!

『Rくんはどこの大学に行くの?うちのダニエルはビンガムトン大学なの』

『うちのジョーイは、バッファローよ。』

と満面の笑顔で教えてくれました。

『RはO大学なの。』『おー、ナイス!』

という会話をし、卒業式が始まりました。

、、、そうか、そうだったのか。大学については、皆デリケートで、学生同士でも、実はあまり、おおっぴらには話さないそうです。

ここで、希望の大学に合格している人もいれば、そうでない人もいるはず、、。

ここの卒業式の段階でいろんな立場の人がいて、こうして大学の事を元気に質問できるのは、幸せな結果だった人なのだな、とつくづく思いました。

さあ、卒業生の入場です。パチパチ、、、ん?!赤いガウンの人と白いガウンの人がいる?!

あら?首に青い紐や赤い紐、金の紐をぶら下げている人がいる?!

なんで?なんで違うの?そんな気持ちで拍手を続けていると、真っ白なガウンのみを着た 息子Rが照れ臭そうに歩いてきました。

わ、Rくん、おめでとう!一瞬で写真を撮り、式がはじまり、英語での( 当たり前か)スピーチが続々と続きます。

Rくんがプロムで一緒のペアになった女の子も、堂々とスピーチをしておりました。わー、優秀な子とは聞いてたけど、優秀なのね、、。

さて、私の頭の中には、先ほどの疑問が渦巻いておりました。

で、あのガウンの色が違うのは何?首の紐はどういう意味?

その謎は徐々に明らかになって行きます。

『大学のプログラムの優秀な成績を残した〇〇くん!』

わー!!!拍手

『こちらの皆さんが、〇〇部門のスカラシップを受賞しました!』

わー!!拍手!!

と、次々に壇上に呼ばれ、そこには首から何本も色とりどりの紐をぶら下げている白人さんもいました。

どうやら、何かしらの奨学金や表彰をされた学生たちが、その証としていただくものだという事がわかりました。

そのほかにもRの友達のニコラスは、タウンの空手を続け、教会に通っていましたが、見事タウンからの表彰、奨学金をもらっていました!

ああ、あの子、あれを頑張っていたよね。ああ、この子、そういえば、これをずっとやってたよね、、。

日本人の私にはよくわからなかった、アメリカならではの活動や習慣が、こんな形で子供の将来に結びついていたなんて、、、。

ごめん、Rくん。お母さん、何にも知らなかった!

みんなこうして、小さい頃から努力してた事がどういう意味なのか、ようやくわかった1日でした。

卒業式後、家族で写真を撮り、そそくさと会場を出ました。

中には、卒業式後すぐに、煙を立てて葉巻を吸い出す得意げな高校生のグループもいて、(どうやら一人前の証?

『これも何かの習慣かな?』とつくづく文化の違いを感じた出来事でした。

アメリカで生きていくのは、やっぱりなかなか大変な事ですね。






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