【アメリカ大学2021年春、コロナ下の学生達の大学受験はどうなった?】
2021年春、多くのアメリカ大学受験生はどんな春を迎えているのでしょう?
皆さま、大変ご無沙汰をしており、5ヶ月ぶりくらいの更新になります。(陳謝)
我が家の事情で、あまり詳しくはお話しできないのですが、、正直、とても大変な日々を過ごしておりました。
コロナ下のアメリカ大学受験は一体どうなったのか、少しお話してみたいと思います。
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【コロナ世代と呼ばないで!アメリカ大学受験生の1年】
コロナ下での大学受験は、おそらく昔の受験とも、今後の受験とも全く違っていて、どこまで参考になるかわかりませんが、どこがどう違ったか?という視点でお話しします。
1.SAT、ACTなどがまともに受けられなかった
大学受験の合否に大きく影響するSAT.ACTなどは、通常繰り返し(毎月)受験してスコアを上げたり、対策講座などに参加するなどして高得点を狙うものですが、
2020年はまだ受け始めの1月とすっかりアプリケーションを提出し終わった12月などしか、地域によっては実施されませんでした。
ましてや、2020年の3月位から、まともに学校さえも開かれなかった地域も多くありました。
今年度はコロナ下によって、SAT.ACTのスコアの提出はオプショナルの大学が多かったです。
我が家もまともにSATなどが受けられず、スコア未提出で大学受験することとなりました。
それが後々あんな事になるとは、、。
2.GPAがまともに算出できない
大学合否に一番大きく影響するGPA( 高校の総合成績スコア)を算出する大事なジュニア(11年生)の成績。
それを決定づけるであろう2020年3月から年度末まで、多くの高校がクローズでした。
そのため、その年度末の成績はペンディングというか、未決定というようなスコアでした。
同時に、学生としては、それまでの頑張りを結果に出す集大成が11年生の成績。
その上、大事な期間にまともに授業を受けられず、習っていない事も多かったようです。当時はまともにリモート授業の体制も整っていなかったので、先生方も学生も必死だったと思います。
そして、9月からは、リモートやハイブリットと呼ばれる、半数の学生が交互に登校とリモートに分かれて行われる授業が主となりました。
3.リモートの弊害
多くの学生達にとって、リモート授業は大きな差を生み出しました。
リモート授業の環境が整っていない家庭やそれを親が支援できるかなど、個人差もあったようです。
先生方としても、学生一人一人がどこまで理解しているかを査定するものが、《課題提出》しかないので、山のような課題を課す連続だった様子。
それでは、学生達はわからないものを夜中まで時間をかけて提出しても、デバイスやwifi、googleとの相互性など?なんだかわからないけど提出できていない。『提出した』『提出されてない』のトラブルも多発。
それも全て成績に反映されて、それまでの努力は揉み消されるという事態も起こる、そんなケースも耳にしました。
何より、友達に会えない、会えても一言も話してはいけない、部活もできない、
そんな中、自分の学力の維持も学習の意欲もモチベーションを保つのが本当に大変な一年だったようです。
リモートの大きな弊害は、一人一人の学力や理解度を確認する小テストを受けられない事。
対面ならその都度、放課後のステイアフターというシステムなどで先生に質問したり、相談できるのが、全くできず、分からないことがわからないまま一年近くが過ぎたという事だと思います。
何より大切な『人とのコミュニケーションが全く取れなかった』
この事の弊害が最も大きかったのではないでしょうか。
4.大学のアプリケーションをほとんど自力でやるしかない
通常ならガイダンスカウンセラーという担当の先生が、学生一人一人と面談したり、大学受験に関するリサーチを高校でしたりしますが、
2020年の9月から年明け2021年の春までは厳戒体制のままで、先生とまともに話す事もままならない状況でした。
ましてや、2020年の大学アプリケーションを提出する時期は、新学期が始まってすぐの9月10月で、
高校側も、安全な学校再開を手探りで始めたばかりでしたから、正直何がどうなっているのか?皆わからないと言った頃でした。
通常11月には大学アプリケーションもエッセイ付きで提出されるわかですから、
当時は、何がなんでも各自でなんとか提出する、という状況。
そんな中でも、毎月キャンセルを繰り返されるSATや ACTの申し込みを続け、最後のチャンスの2020年12月のSATを申し込めた会場は、朝7:30に2時間離れた所の見知らぬ学校。
そこへ行ったとしてもキャンセルされる可能性がある、という状態でした。( そこで我が家はSATなどのスコアも提出出来なかったのです。)
他にも多くの要因があり、誰も経験した事のないコロナ下のアメリカ大学受験はとり行われたのです。
【そして大学受験の結果は?!】
アメリカの高校12年生の春は、自ら命を絶つケースもあるくらい、、(それだけは避けてほしい)
とてもシビアな季節です。
アーリーディシジョンで2020年内に良い結果をもらうケースもあり、行きたい大学がはっきりしている子は、特に苦しい時期を過ごさずにいられたかもしれませんね。
通常なら、年明け2021年1月には、大学からの合否の連絡が届き、
2月にはファイナンシャルパッケージを並べて、
3月4月には、合格した大学への訪問をして、
最終決断の5/1までにどこの大学にするか決める、、。
そんな当たり前の流れは、今年の学生にあったのでしょうか。(なにしろ人様のケースは分かりません。みんな話さずにいるものですので)
周りの知り合いの様子はわからないのですが、どうも今年2021年春は、どこの大学もなかなか結果を送ってこないようです。(人による?)
ですので、2021年春
コロナ下の大学受験では、、 ☆結果の通知が遅れ気味 ☆行きたい大学が決まっている人はアーリーディシジョンがおすすめ ☆SATなどの対策は早めに講座などを受けて高得点を出しておく
などのことが言えそうです。
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【最後に】
我が家もまだ、結果まちです。
何がどうなるのか。
どうすればよかったのか。
ひょんなことから《アメリカ大学受験への日本人母のほふく前進》のブログを2018年から始めてきました。
長男の大学受験で、初めて知ることばかりの初心者さんの私が、いっぱしに大学受験を語る、、。
あれから2年半が過ぎ、2人目の時には余裕になってるかな、、と思ってたけど甘かった、、。
2人目のアメリカ大学受験もあとわずかですが、あまりベテラン感はなく、、
相変わらずのほふく前進は続いております。
この一年、やっぱり大変だったな、、。でも、
誰よりも辛く苦しい思いをしているのは、子供達、、。なんですよね。
もしも同じような思いで日々を過ごしている方がいましたら、
その方の良い結果が1日も早く訪れますように。
☆なんか景気の良いもの、貼っておきます。