【大学のエッセイを書く】
『12年生が始まる前の夏休みまでには、エッセイを仕上げておきましょう。』
高校のガイダンスカウンセラーからのメールや多くのサイトの資料でも、そう指示される事が多かったです。
とても参考になったサイトに、『 Light House ロサンゼルス』というサイトがあって、本当に詳しく解説してくださっていて、息子Rにもプリントアウトして参考に渡したりしました。( ちゃんと読んだか、、)
その中にエッセイについても記述してあったのでご紹介したいと思います。
【 出願準備で最も時間がかかるのがエッセイです。人物評価が重視される最近のアドミッションでは、エッセイは極めて重要です。多くの学生はコモンアプリケーショ(www.commonapp.org)を利用して出願しますので、夏休み終了までにコモン・アプリケーション用に『パーソナル・エッセイ』と『アディショナル・インフォメーション』の2つのエッセイを仕上げることを目標にしましょう』
とあり、その後もエッセイを書く手順やヒントなどの説明がありました。
さ、息子よ、夏休みだから、エッセイを書きなさい。
輝く太陽、忙しかった学期末とテスト期間を終え、やっとの思いで迎えた夏休みに、どれだけの17歳( 16歳)が 『自分の人生』を振り返って机に向かい 、エッセイを仕上げる事ができるのか!
それでも真面目に、夏のエッセイキャンプ( 3000ドルしたとか?!)に参加し、エッセイ力を磨く子や大学が主催する夏の講義に参加するという積極的な子もいるらしいので、その子によりますかね。
我が家のように、『夏は遊ぶもの』という考えは少数派なのかもしれないので、これまた各ご家庭によって様々でしょう。
『夏はゆっくりしたり、普段できない事を体験する時期で、机に向かって作文を書くときじゃないよ。』
みたいな事を言っている10月生まれの息子Rを見ていると、この時期の1年間の精神年齢の成熟の違い大きさを考えざるを得ません。
補習校で( つまり日本の学年で)同学年の子たちも半分は11年生で、後の半分はまだ10年生なのです。
前者が今やっている事を後者は1年後にやるのだから、本当に有利に取り組めると思います。
特にアメリカ人は( 特に男子)は学年を1つ落とす、またはなるべく年明けの1月2月生まれを計画する?という話はこのためだったのか?!などと強く強く実感します。
運命に身を委ねていた( 何も考えていなかった)我が家は、10月生まれの男子が、この大事な12年生前の夏休みを とてもゆったりしたメンタリティーで過ごしていました。
親が書け書けいって、仕上がったエッセイもどうか?と思い 見守る事 ひと夏。
夏の終わりに 日本人の母友とエッセイについて話した時、そのお嬢さんもまだエッセイが書けてない?とのお話でちょっとホッとしたり、、。
母友Dさんのお話。
『私の大好きなおばあちゃん』について書いたって娘は言うんだけど、もー!いったのよ!『あ、な、た については一体どこに書いてあるの?!!!って』と熱弁。
やはり何処のおたくも頑張っているのだなとしみじみ思いました。
結局10月のコモンアプリケーションの時期までの9月中に、息子Rはエッセイを仕上げたようです。
英語の先生やガイダンスカウンセラーさんに見てもらう前に、私の友人のアメリカ人のライターさんにみてもらいました。
文章の内容とほとんどの構成はそのままに、間違い直しだけをしてもらったということでした。
ライターさんいわく、
『本人の文章である事がとても大切。2〜3箇所提案はしたけど、ほとんどはそのままにしたからね。』とのこと。
以前も触れましたが、中にはプロのライターにお金を払って依頼するケースもあるとか。( 大学側にはすぐわかるともいわれているけど?)
そして、何より《その文章がその人となりを魅力的に表しているか?》が大切だとも言われていますが、査定基準は謎ですよね。
お子さんがすっかり大学も卒業された先輩お母さんとの話でも、こんな話がありました。
『大学のエッセイは本当に正解がわからないわよ〜。知り合いの息子さん、ヒゲについてのエッセイ書いてハーバード大学に入学してるからね!ヒゲよヒゲ!』
母友の体験談は千差万別、と以前お話ししたように、日本の大学と違って、どうもアメリカの大学の正解は多岐に渡るようです。
息子Rは、人生で一番大きかった日本の伊豆下田での夏の生活の中で感じた事、分岐点となった出来事についてのエッセイを仕上げました。
ということは 、、やっぱり本人が考え 体験し それを文に出来る環境を整える事。後は見守るしか親には出来ない、という事ですか。
これが結構、しんどい時間だったな、、。