【SUNY O大学から連絡が?】
2018年の春を迎えた我が家は、もう大学の決まったご家族とは違った心持ちでした。
誰より不安なのは本人、、と努めていつもどうりに、、と過ごす毎日。
そんな3月の終わり、我が家では、私の大学時代の友人の息子さんが、彼なりの大冒険として 我が家に1週間滞在していました。
高崎の私立の高校に通っていて、ずっと自分からやりたい、と言ったことがなかったY君が初めてご両親に
『アメリカに行ってみたい。RのいるNYに行けないかな?』といったそうです。
Y君とは、子供たちが小さい時から交流していてよく知っているので、我が家も喜んで引き受けました。
そして彼は、アメリカに行ってみたい、アメリカの学校を体験してみたいという希望を持っていました。
そこでうちの娘と一緒に地元の高校で授業を受けてみたり、色々な体験ができるようにとホストファミリーのように過ごしていた頃です。
3月の終わりの水曜日、出かけて私1人で帰ってきて、何気なく留守電をチェックしてみると、、とても早口な英語で何かのメッセージを残している女性の声が聞こえました。
『 、、、ん?何かな。誰かな。』
いつもの営業かな、と思いつつなかなか英語が聞き取れなくて、本当に3回も4回も聞き直しました。( お恥ずかしいながら)
リピートボタン 『、、ブラブラブラ、、〇〇大学の、、、』
『今 大学って言った?』
また、リピートボタン 『こんにちは、〇〇大学の、、、』
『わー!!!!!(かつてない号泣)』
SUNYの大学のアドミッションの方からの留守電でした。
それはもう、こんなに嬉しくて大泣きしたことは、生涯で初めてでした。
ただ連絡をくれただけでも、私にとっては大きな一歩だったのと、とにかく毎日 明日がわからない日々が、予想外に長く続いていたので、その大学名を聞いただけで、州立大学への道につながるかもしれない、、!と思い、本当に嬉しかったです。
その方は 大学のアドミッションの方で、EOPプログラムを通しての入学を視野に、近日インタビューしたい、という内容の連絡でした。
息子Rにとっては、第1希望の大学ではなかったのですが、O大学に見学に行った時には、本人がわりと気に入っていたのと、独自のプログラムが充実している小規模のNY州立大学ということでしたので、合格したらいいなとは思いながら連絡を待っていました。
アメリカの大学を目指して、移民である我が家日本人一家が、一体どこまでできるのか?
私たちのやっていることはこれでいいのか?
そんな思いで今までこなしてきたプロセスの1つ1つが、ようやくひと方向に向かっているのかな?という気持ちになりました。
もちろん 大学に行くのは本人なので、母としては何事もなかったように 息子Rに話しました。
『なんかね、〇〇大学のアドミニの人から留守電があったよ。自分で確認して、電話しなさい。』
『あ、うん、わかった。』
母としては本当に嬉しかった電話だけど、あくまで行くのは本人という事を認識して欲しかったし、自分の人生を親や誰かのために生きるのは違うので、一喜一憂しない!ように気をつけて見守るようにしていました。
( そんなわけで内心はギャ〜!とか、わー!とか大騒ぎしていたのですけどね)
後日スカイプで、大学のアドミッションの方とインタビューし、4月半ばにSUNY O大学からの合格通知が届いたのでした。
その次の週には、ファイナンシャルパッケージも届き、アメリカの大学進学が、現実的なものとなってきました。
そんな様子を見ていた、3月末に滞在していた Y君は、アメリカでの生活をきっかけに、今は英語を猛勉強して、留学やアメリカの大学を視野に入れて、日本での高校生活を過ごしています。