アメリカ大学 高校3年にすることは?

アメリカの高3( Junior)になると、保護者の大学進学説明会が開かれ、いろいろと気忙しくなってきます。



【高3で行う3つのこと】

1. 大学リサーチとキャンパス訪問                                                 2.SAT. ACTを何度か受け、スコアをあげる                                   3.高校4年生前の夏休みまでに( 大学リストの確認、エッセイ、Parent brag sheet )

《1. 大学リサーチと大学訪問》

興味のある大学を調べ、その大学のサイトからレジストレーションして、希望の日時を予約するわけですが、これがとても大切だとのこと。

大学側には、名前や受験者の情報が残り、また、問い合わせや質問メールの履歴などからも、その受験者がどれほど その大学への入学を考えているか?など判断することもあるそうです。

母友の話で、知り合いの双子の受験生が、同じ成績で課外活動もほぼ同じだったのに、大学見学に行った方の子だけ合格したのだそう!

ものすごく高成績の高いけど 大学訪問していない子が落ちて、そうでもない成績の子が その大学に合格した!なんて話も聞きました!

もちろん大学訪問したから合格したわけではありません。ただ、大学にとっては入学率を上げる事が、とても重要なことなのだそうです。

1人10校以上出願しても、行くのは一校だけ。大学は、確実に来てくれる学生に合格を出したいので、学生が自発的に問い合わせたり、見学に来る事でも、高い関心があると評価されるのだそうです。

自分では強く望んでいても、大学見学に行っていないだけで判断されたら、、、!

大学見学や問い合わせ履歴1つが何かを左右する可能性もある?ということでしょうか。

《2. SATとACTでスコアをあげる》

SATはほぼ毎月のようにあり、2017年に試験の改定があったと記憶しています。

以前は、古典的な問題も多かったそうですが、新しいものは、比較的解きやすくなったとのこと。

SAT with essayのスコアを提出する大学もあるので、一度は受けておく事をおすすめします。(我が家の息子RはSAT with Essayを受けず、後で大変なことに、、)

日本の大学への出願に、SAT with essayでなければダメと言われて、出願を諦めたこともあるので、ご注意を。

ACTは、数学中心で、生徒によってはこちらの方が得点が取りやすいタイプもいるそうで、どちらが自分に合ってあるか受けてみるとよいそうです。

もちろん、大学によって必要な場合は必ず受ける事になります。

また、毎月のテストの内容は違うので、解きやすい回と難しいと感じる回があるそう。出願直前の高4新学期すぐのほうが、全て習っていて解きやすかった、という声も聞かれました。

《3. 高4前の夏休みまでに》

大学出願リストの確認は、しっかりしておくことをお勧めしたいです。

そこで!Early Action, Early Decisionなどの言葉がでてきますが、今時は皆 Eary Actionが主流。(息子R談)

そこで、、普通みなさん、あまり触れませんが、、、お金のおはなしです。

どうやら1番早い時期( 夏)に合格をもらい、絶対にその大学に行くのが( 学費を全額はらっても) Early Decision !!

10月初めに出願して、年明けには合否の連絡が来るEarly Action。(これは、合格の連絡後には、FAFSAを通してファイナンシャルパッケージの封書も来るので、収入や資産によって補助の金額や必要ならば学生ローンなどを組み合わせたプランが送られてきます。)

もちろんEDでも、合格の連絡の後、ファイナンシャルパッケージは送られてくるのですが、他の大学の合格やパッケージを待たずして、入学を決めなければならないようです。

なので出願する大学の申請日や合格通達時期などを確認し、準備をしておく必要があります。

[エッセイ]

これが、、何を書くのか。よくエッセイを書くときは、『その人となりがわかるように』とか、『個性が大事』というけれど。

本当に悩むところですよね。ある人は、『ヒゲについて』のエッセイを書いて ハーバード大学に受かったとか!

そうかと思えば、スターバックスで おじさんと高校生らしき若者が、『はい、名前は?学校の部活は?』などとやりとりしているのを友人が見かけ、『ありゃ、ゴーストライターだな』とこっそり教えてくれました。そんなケースも多いそうですよ!

ちなみに大学の審査のプロは、すぐに見抜けるし、わかるんだそうです。さすが、、

こんな話もありました。保護者向け説明会で、2つのエッセイを聞き どちらがいいか?出席していたお母さんたちに問われたそう。

1つはとても立派でいい文章、もう1つはユーモアがあってちょっと変わった文章。

ほとんどのお母さん達が 1つ目の文章に手を上げ、2つ目のおもしろエッセイ?に手を挙げたのは、私の母友だけだったとか?!

アドバイザー曰く、『大学に選ばれるのは、2つ目のエッセイです。』という話で、皆さんびっくり!

文の校正や表現などは、先生やプロに見てもらうのは良いと思いますが、基本 本人の実体験や実感に基づいて仕上げることが大切なようですね。

[The Parent Brag sheet]

(親の子供自慢シート?!]ってなんだ?と初めに思ったのは私だけかしら、、。要するに、ガイダンスカウンセラーさんが、推薦状を書くにあたって、『お宅のお子さんのいいところをたくさん教えて』というものだ。

その子が高校生まで何を頑張ってきたか、どんな子なのか、親にしかわからない良いところは?などの情報を基に、推薦状を作成し 大学に送るのです。

日本人にはかなり照れが入る所ですが、たくさんの良いところを思い切って書くと良いですね。

ここまでの作業を高3のうちにするのですが、同時に、この学年のGPAを高く維持する努力をすることが大切です。

実は、このGPAがもっとも大事で、普段の成績に重きを置く大学は多いので、GPAの大切さは、当人にも早目にお話しておくと良いかと思います。

そうなってくると、親のできることは、、実はあまりない。特に男子の行動は見えにくく( またウチだけ?)、『あれはやったのだろうか、これは終わったのか』と何かと気になってしまいます。

そんな時、実家の父に、『子供を信じてあげるんだぞ』と言われた言葉を思い出し、これからどうなるか?という不安な気持ちは、 なるべく呑み込むように心がけました。

もしかしたら、それが親のお仕事かも?

10年生の秋は、そこからが長い長い道のりとなる事は、その時は予想だにしていませんでした。