アメリカ大学 APテストとは

【高校のAPテストとは?】

アメリカの高校のシステムは、日本との違いも多く、随分戸惑う方も多いのでは?

アメリカの高校では、同じ科目でも いくつかのレベルに分けて 授業を受けます。成績によってクラスが選別され、APクラスに所属する事になった優秀な生徒だけが、APテストを受験することができます。

APテストとは、Advanced Placement Examinationの事で、高校の2年生、つまり10年生からクラスを受講、年度末に受験する事ができます。

高校の各教科がレベル別に細分化されていて、元をたどると中学生の時の成績も影響してレベルUPしていきます。

例えば、数学であれば、

Math6→Math7A→Algebra1→

Geometory Honors→Algebra2 H→

Pre Caluculus H→

AP Caluculus

というようにレベルUPしていった最後にAPクラスを選択できるようです。

 

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と、ここまで良く知っているかのようにお話しましたが、我が家の場合、、、。

先日、息子RがNY州立O大学に入学し、9月から大学で勉強をしています。( しているはず、、、)

息子Rの高校時代は、最後の12年生の時にAPクラスを取っていました。

当時母である私には、そのAPクラスの仕組みがよくわかっておらず、

『APクラスとか、もっと積極的に取らなくていいの?』

などとトンチンカンな提案を息子にしていた事が、今更のように無神経だったなぁ〜と反省しています。

とりたくても、APテストって、誰でも受けられるものじゃない、、、、

息子Rが大学生になった現在、娘Mは 高校2年生(10年生)で、これから大学に向けての準備の始まりです。

つい先日、娘MのAP world historyのクラスの先生からEメールが届きました。

『 初回のテストが思わしくない結果でしたが、彼女は一度もステイアフター( 放課後残って勉強するシステム)をしていません。このAPクラスを続けたいのかどうか、よく話し合ってください。』

『!!!?』

息子Rの時は、APクラスは12年生の最後に1つ履修しただけだったので、APクラスについて何もわかりませんでした。

なので、娘Mの場合、10年生でAPクラスをとり、初めてAPクラスとはなんぞや?と調べたわけです。

『へえー、10年生でも取れるんだ、、っていうか取ってたんだ、、Mちゃん。』

世の中のお母さんたちは、皆さん 自分の子供が何を履修しているとか、把握していらっしゃるのかな?( そうだったら、レベルが低くてすみません、、、、)

APテストについて調べててみると、大学生が学ぶ内容である事、その成績が後に影響することがわかり、半端な気持ちで履修するべきでないことがわかりました。

 

さて、困った。

娘Mに話してみると、『私はAP続けるつもり』と気持ちを変えない様子。

ガイダンスカウンセラーさんにも相談してみると、私と同じように、下手にAPクラスを取って、よろしくない点を取ることのリスクをお話していました。(GPAが下がりますので)

『でもね、お母さん。履修するもしないも、Mちゃん次第なのですよ。中には点が悪くても気にしない、私はAP取りたい、という学生もいますしね。』

今思えば、息子Rは、APクラスなどは無理して取ることを考えず、普通のクラスでも高得点を取り、GPAをあげるようにしていたようです。

『そうだったのか、、』

娘Mには、APクラスを続けることのリスクを話しましたが、絶対に考えを変えるつもりはないようででした。

そんな時、10年生の保護者向け大学説明会が高校で開かれ、参加。

そこで改めて、APクラスについての説明もありました。

そこでまた、発見?!

全教科のAPクラス履修コースの資料が 配布物の中にあり、他の教科のAPクラスのシステムがようやく理解できたのです。(遅い!)

そこには娘Mの取っているAP world historyの説明もあり、それを取らないと、次のAP US historyには進めないことが判明。

『そうだったのか、、』

どうやら娘Mにも考えがあるようです。

っていうかこの配布物、息子Rの時に欲しかった!でも、もしかしたら、その時も書いてあったのに、私が理解していなかっただけかもしれません。



かくして、娘MのAPクラスについては、本人に任せることにしました。ただ、何よりAPクラスの2週間後の中間テストを大切にするようにという事と、ステイアフターはなるべくして、先生にちゃんとやる気を見せるように、ということを伝えました。

さて、どうなるか、、。

母友が先日、息子さんが沢山のAPクラスを取り、思うように点数が取れないことを心配していました。

APクラス、取らなくても心配。取っても心配。

けれど、親の心子知らず。

当の本人たちは、へっちゃらな感じなのが、かなりイラっとしますが、、、

彼らの人生ですし、もう親が何かをいって決断する年でもありませんしね。

上の子と下の子がかなり違うアプローチの大学進学になりそうです。