アメリカの大学入学に向けて一番にした事、それは… SAT Subject Test《日本語》でした。
SATは英語と数学のテストで、何度も受ける事が出来、一番良い点数を大学に提出する事が出来ます。
SAT Subject Testは、Literature,U.S.history.Worldhistory,Math Level1.2,Biology. Chemistory .Physics など多数あって、私立の大学や学部によっては、テストスコアの提出が必要になるとのこと。
言語テストも、French.German,Spanish そして日本語を含む12カ国のテストがあるそうです。
これらのテストで高得点を取り、大学に提出する事で、受験者がそれまでどんな事を勉強してきたのかを大学に伝える役割をしているようです。
息子Rは、日本人補習校に高2まで通ったので、勉強してきたことの1つ、または受験者の長所としてSAT日本語テストを申し込みました。
《理系の大学にはあまり関係ないって》と消極的だったRも渋々受ける事を承諾。
通常一年を通して ほとんど毎月ある SAT のテスト。 一方SAT Subject Testは、科目によって 年に数回あるので、スケジュールを確認してCollege Boad のサイトで日時と場所、もちろん科目を指定して申し込みます。
2016年は、日本語テストの試験日は10月で、息子Rは 11年生になったばかり。大学に向けて何かするのは、親子で初めてのことだったので、パソコンを見つめながら必要事項を入力し、クレジットカードで費用47ドルくらい?を支払い、指定の受験票をプリントアウト。
その用紙と身分証明書のパスポートと筆記用具を持って、朝7:45am〜8:00amまでに会場に入りました。
同じ補習校の友達は皆、同日別会場で試験を受けていました。
その日は土曜日で、息子Rの友人たちも 10:30am頃には試験が終わり、補習校に遅れて登校したと母友から連絡が入りました。
ウチは11:00amを過ぎても終わったとの連絡がない、、。
不安になって、会場へ行ってみると、受付の人が受験者リストを確認してくれました。
『んー、オタクのお子さんのお名前はないですね、、』
『いえ、確かにここにいます!』
『….日本語のテストでなく、フツーのSAT…受けてますね.大丈夫よお母さん、とてもいい経験になりますよ!』
『では次の日本語テストいつですか?』
『来年の秋ですね、年に一回なので』
日本語テストは1時間半くらいのものだしすぐ終わるよと朝ごはんも食べず、水も持たず、本来のSATに必要な計算機も持たず、、かくして、彼は、初めてのSAT通常テストを終えて12:30頃 会場から出てきました。
『泣くかもしれない、、なんて事だ、なんて声をかけようか?』
と車で待っていました。 ドアを開けRが車に乗り込むとしばし沈黙。
そして声高らかに笑い出した息子R!( とうとう気が、)
『あのね、指定の教室に入ったら、12年生のアメリカ人ばっかりだった。これ日本語テストじゃないな、と思ったよ。問題用紙みたらメチャ英語と数学。みんな計算機でやるとこ、僕 紙の端で筆算。1786×ルートのなんとかとか、すごい桁数コツコツやった。ハハハ、お腹すいたー!』
次に日本語テストを受けられるのは一年後にはなってしまったけど、SATのいい練習になったと本人も気にしていない様子。
単に申し込みのカテゴリーを間違えるというミスだったが、色々な事がわかった1日となりました。
一年後の11月、なんとか無事にSAT日本語テストを受ける事ができました。
周りの母友から、『日本語テストは800点の満点でないと意味ないからね。』と言われていたので、気合入れて望んだ。最初で最期の日本語テスト。
会場の学校の駐車場で待っていると、晴れやかな表情のRが戻ってきた。車に乗り込みしばし沈黙。 『お母さん、、EASTって、東?西?』
『……..東』と私。『よっしゃー!!!』 とガッツポーズの息子R。
結果は、ほぼ満点ということで。
☆ 日本語テストには 引っ掛け問題があり、アメリカでは経験のない言葉も出てくる事が多いようです。
☆ リスニングなので、CDプレーヤー( ちゃんと動くか?電池も確認) を持っていく事(TargetでCDプレーヤー購入もシーズンによっては売り切れていて、試験直前に探し回った人もいるとか)
☆日本語テストは年に一回秋だけなので、800点満点取り更にレベルの上のテストも受けられるよう、10年生の秋には受けておく事をオススメします。
など、これから日本語のテストを受ける方にはお伝えしたいです。何より、お間違いの無いよう お申し込みください。
ウチだけかな、、
(一部編集後の再投稿になります)