アメリカ大学『アイビーリーグの入り方』から学ぶ3

【アメリカの女子大学って?】

年末のパーティーで、アメリカ人のお母さん達と『アメリカの大学進学』についてお話をする機会がありました。

物凄いスピードの速い英語の会話をどこまで理解できたか?は疑問ですが、

普段そのような話をきくことは滅多になかったので、とても勉強になりました。

ひとりのお母さんと大学受験の話になり、長女がNYシティのバーナード.カレッジ(Barnard College)に通っている事をお話してくれました。

『うちはね、わざわざ遠い大学に行く必要はないっていう考えなの。ここNYにはいい大学がたくさんあるでしょ?     それに、いざ大学に入ると、年に何度も実家に帰る機会(寮が閉まるので出ないといけない状況)が出てくる。その度に高いお金をかける必要もない。うちは本人の希望でNYシティにある女子大学のバーナードにしたのよ。』

と志望理由などのお話をしていました。

『女子大学?、、、』

その時までアメリカの女子大について考えたことがなかったので、

今回も《アイビーリーグの入り方/冷泉 彰彦著》から学んでみたいと思います。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜《アメリカの女子大は?》

1970年代までの名門校は全て男子校だったとのこと。

そうした中、東海岸の場合、女子の高等教育を担っていたのが次のセブンシスターズといわれる7校です。

☆バーナード.カレッジBarnard.College                        ☆ブリンマー.カレッジ           Bryn Mawr College                 ☆マウント.ホリヨーク.カレッジMount Holyoke College   ☆ラドクリフ.カレッジ           Radcliffe College                     ☆スミス.カレッジ                     Smith College                                     ☆ヴァッサー.カレッジ              Vassar College                                ☆ヴェルズリー.カレッジ               Wellesley College

ラドクリフ大学はハーバード大学の姉妹校だったのですが、ハーバードの共学化に伴って、現在はハーバードの一機関という位置付けになっているそうです。

ヴァッサー大学は1969年に共学化され、女子大学の(シスターズ)というのは現在、(ファイブシスターズ)となっているようです。

こうした女子大学はリベラルアーツの大学と同等と考えられ、

ブリンマー大学はキャンパスに近いハヴァフォード、スワースモアの2校と提携しており、

マウント.ホリヨーク大学は、アマースト大学と提携関係にあるそう。

また、バーナードは長年にわたってコロンビア大学の姉妹校という位置付けで、教育なすいじゅんと体制は「リトルアイビー」に劣らないし、大学の格も同等に考えられているそうです。(本文より引用)

こうした女子大が存在する理由として、いわゆる「良妻賢母教育」が行われているわけではなく、

どちらかというとその反対で、「女子の権利を主張し、社会に残る女子差別や偏見と戦う姿勢を持った学生が多いそう。より上昇志向の強い学生が集う場所、というのが実情のようです。

日本からも幕末にアメリカに留学した山川捨松という女性がいて、ヴァッサー大学で優秀な成績を残したとのことです。

帰国後に山川は、日露戦争の指導をした山川 巌の妻になり、  今でもヴァッサー大学のホームページには《会津で奮戦した女傑》としての伝説が語り継がれているとか。

( 本文より引用)

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これらの事を考えると、《男女の平等な権利》を追求して、男子優勢の社会に負けずリーダーシップを発揮するなどの人物像が浮かび上がってきますね。

女子大学を選ぶ理由は他にも様々なものがあると思います。

共学の通常の大学生活として、男女が同じ寮にフツーに住んでいる環境は、日本人の私個人としては、わお!

と思ってしまいます。(古い人間?)

何度か息子Rの大学寮に訪れていますが、ある部屋の入り口に避妊具が貼り付けてあって、、、!!!

ん?と思ったのですが、聞くところによると、どの大学でもその?説明会(どんな説明会か、、)があり、実物(!?)も配布もするとか、、。

(女子の子供を持つ親としては、いや男子もですね、、ちょっと怖いですね)

色んな意味で、女子大を希望する学生や親御さんもいるのでしょうね。

あまり調べたことのなかった女子大にも、特別な歴史と特別な存在理由があるようです。( 個人的見解でございます)