【アメリカの大学 合格通知事情】
2018年の年明けには、FAFSAの申請も 大学のアプリケーションや必要な提出書類なども送り終え、後は結果を待つばかりという状況でした。
息子Rは、州立の大学(SUNY)3校、NY市立( CUNY)1校.、私立2校に申請をしました。
厳密には、CUNYでは、アプライ時に他のCUNYも受けられる( 同時申請として 大学名を書くだけ)。なので、7校となりました。
多くの皆さんは、10校以上アプライするとも聞いているし、日本人の母友は、『行く大学はたった1つなのだから、3校くらいで充分という方も。
受験料だって50〜100ドルかかるし。』と言い、娘さんには3校〜4校だけに絞らせた、現実的なおかあさんもいました。
今の大学受験システムになってから、大学側が受験者が他の大学をいくつ受けてるか?とか、その大学を第一希望にしてるか?などは分からないようになったそうなので、こちら受験者は以前より安心して10校以上受けられるようになりました。
大学側としては、入学率を上げる努力をしなければならないことは 以前触れましたが、大学としても色々必死なようです。
多くの生徒に受験してほしい、そこから確実に その大学に来てくれる生徒に合格を出したい。
出した合格に対しての入学率が、その大学の価値を左右するということで、各大学のアドミニは、個人的にメールや手紙を出したりと、もうあらゆる努力をしているようです。
かくして、我が家の《ひたすら待つ日々》が始まったのでした。2017年の年末など、『後は結果をまつだけか、、1月中には、なんらかの連絡が来るのかな?2月にはスキーとかいけるかな、、アルバイトしたり、夏は、いつも通り日本に行って、、』などと親子で考えていました。
1月の終わりころには、息子Rの知り合いによってはもう 大学が決まったとか、〇〇さんは有名大学に入ったらしいとか、いろんな話が入って来ました。
妬んではいけない、と理屈ではわかっていても、やっぱり羨ましい、、。そんな不安な日々を過ごしていると、Rが、
『おかあさん、S大学、、ダメだった、、。』
『そっか、わかった。』
1番行きたかった、とても楽しみにしていた大学からお知らせがありました。
『大変残念なのですが、今年は例年より大幅な人数増の過去最高のアプリケーションが届きました。』
というものでした。
大学探しをしている時、実は1番難しいのは、自分が本当に行きたいと思える大学に出会えるかどうか?だと思います。
そこがアイビーリーグであろうと、あまり知られていない大学であろうと行くのは本人ですから。
そういう意味では、Rは、本当に行きたい大学に出会えたのでよかったなと思っていました。
ところが、、?!その道が閉ざされた時、一気に目標を失ってしまいました。もう1つのSUNYのB大学も、レベルが高いと言われていたので、やはり残念なお知らせが。
その時点では、ひょっこりと私立大学の合格を2つもらっていましたが、何しろ本人が全く興味がないので、前向きには考えられませんでした。
じゃ、なんで受けたの?その私立、と思われるでしょう。
その訳は、滑り止め?感覚?といっては失礼かと思いますが、沢山の母友やガイダンスカウンセラーさんにも、いくつか私立も受けておくようにアドバイスされたからです。
私立は値段も高いけど、奨学金自体が多く出るとのこと。でも、結局いくらかかるのかは、受けてみないとわからないのです。
それでも、元から 奨学金や補助をあてにせず 受けられる方には、充実した教育内容、教師陣、クラスの少人数制など、やはり私立は、迷わず選ばれる選択肢なのでしょう。
我が家としても、
『とにかくやってみよう』
という気持ちで、私立も2つ受けてみました。Rの希望である、『ビジネスに強いとこ、日本と関連のある所、そして、週末実家に帰れるところ、、』(?)という条件の大学を受けてみたのです。
結果、私立は早々に合格をもらい、ファイナンシャルパッケージなる手紙も2月始めには、送られて来ました。
『おめでとう!そして、ようこそ〇〇大学へ!君の明るい未来が 我がキャンパスに待っています!』的な、、、。
ところが本人は、しょんぼりしたまま2つの私立の合格通知をその辺に放置しておりました。
その日から、じゃんじゃん、色々な書類やら明るい未来の書いてあるものが、たくさん送られて来るわけです。( もう合格出したんだから、絶対きてね!)というオーラに包まれ、わー、お金かかってるなぁ、、とプレッシャーを感じたりもしました。
それでもよかったのは、私立がどんなものか、実際どれくらい奨学金がでるのか、州立の大学とどんなふうに違うのか?などを知ることができたことです。
我が家の大学への道のりは、その後まだまだ続きます。